◆読書感想◆
思考の整理学
外山 滋比古(著)
価格:\546(税込)
評価:★★★★☆
1983年に論考された内容です。思考を整理する前提として、現代との圧倒的な違いは、コンピュータの存在です。
著者はコンピュータを「情報を処理して格納する装置」としています。この解釈は正解です。しかし重要な要素が欠落しています。「情報通信」に対する認識が無いことです。
当時はインターネットは勿論、ニフティサーブも運営されていませんでした。現代人が思考する時、ネットの情報を無視することは出来ません。
その意味で本書は賞味期限が切れた論考です。しかしいまだ売れ続けています。これは奇跡に思えます。
何故、売れるのか?――その答えは本書を読めば分かります。巷に情報整理術が溢れています。しかし思考することのワクワク感を感じる言葉は皆無です。
自宅にいながら、簡易に情報を取得出来るいま。考えるきっかけは無数に存在します。しかしそのことがわたしたちの生活を幸福にしていません。わたしたちは考えることに疲れています。
インターネット以前に書かれた書籍を読むことで、考えることは癒されることだと発見するのです。
(2008/06/17)
◆読感履歴◆
日本アルプス殺人事件
頭のいい子が育つパパの習慣
リビング
日本以外全部沈没
いつかパラソルの下で
眼の壁
続・未来からの警告
マンボウ恐妻記
優しい音楽
恋愛不安
夕凪の街桜の国
殺人の花客
ドミノ
なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか
半パン・デイズ
安全な温泉あぶない温泉
生き地獄天国
バスジャック
きよしこ
あぁ、阪神タイガース
スカートの中の秘密の生活
ちょい太でだいじょうぶ
カラフル
パパの極意
オロロ畑でつかまえて
だから、あなたの会社の「SCM」は失敗する
雪煙
となり町戦争
◆過去ログ◆
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