◆読書感想◆
眼の壁
松本 清張(著)
価格:\620(税込)
評価:★★★★★
「眼の壁」は「点と線」とほぼ同じ時期に書かれた推理小説です。「点と線」の方が認知度が高いのですが、面白いのは「眼の壁」です。この本は清張作品の魅力が散りばめられています。
「社会派」という世間的な評価は清張作品の特徴です。しかし、わたしは清張作品の面白さは次の3点にあると思います。
「眼の壁」は上崎絵津子という美しく謎めいた女性が登場します。素人探偵、荻崎は事件を追いながらも絵津子の影を求めています。この人間的な感情描写が、読者を惹きつけます。そしてラストに用意された壮絶な死の状況。これを映像化するのは不可能と言われますが、正にそのとおりです。文字の圧倒的な力。読み終わった後、打ちのめされます。(2008/05/24)
◆読感履歴◆
続・未来からの警告
マンボウ恐妻記
優しい音楽
恋愛不安
夕凪の街桜の国
殺人の花客
ドミノ
なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか
半パン・デイズ
安全な温泉あぶない温泉
生き地獄天国
バスジャック
きよしこ
あぁ、阪神タイガース
スカートの中の秘密の生活
ちょい太でだいじょうぶ
カラフル
パパの極意
オロロ畑でつかまえて
だから、あなたの会社の「SCM」は失敗する
雪煙
となり町戦争
◆過去ログ◆
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
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