◆読書感想◆
殺人の花客
森村 誠一(著)
価格:\500(税込)
評価:★★★☆☆
 森村誠一のように長い間、精力的に作品を出し続ける作家は珍しい。今まで何十冊も氏の作品を読みました。そして時代を問わず、力溢れる作品に巡りあいました。

 推理小説はトリックの見事さ、奇想天外さが肝です。「殺人の花客」ではカタセタムという聞きなれない植物の花粉が、事件の鍵となります。森村氏が丹念な調査のうえ、構想を練ったことが伺えます。

 また本書でもホテルが効果的に使われます。山と並びホテルは森村氏の十八番です。森村氏は元ホテルマンでしたので、ホテルの特徴を熟知しています。殺人事件の舞台としてホテルほど魅力的な空間はありません。ホテルマン時代、様々な人間を観察してきたのでしょう。(2008/04/29)

◆読感履歴◆
ドミノ
なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか
半パン・デイズ
安全な温泉あぶない温泉
生き地獄天国
バスジャック
きよしこ
あぁ、阪神タイガース
スカートの中の秘密の生活
ちょい太でだいじょうぶ
カラフル
パパの極意
オロロ畑でつかまえて
だから、あなたの会社の「SCM」は失敗する
雪煙
となり町戦争

◆過去ログ◆
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

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