◆読書感想◆

雪煙

森村 誠一(著)
価格:\580(税込)
評価:★★★☆☆
 本書は推理的な恋愛物語。警察官の高木史朗と謎多き女性、池上陽子との恋の行方が推理の題材。

 二人はアルプスの名峰グロスグロックナーで偶然、出逢います。そして恋に落ちます。しかしある殺人事件の容疑者として陽子が浮上し、取調べを高木が行います。お互い、恋心を抱いたなかでの取調べ――サディスティックでありマゾヒスティックな光景です。

 長年のキャリアを重ねた森村誠一の作品ですので、安定した面白さはあります。ただ、残念なのは陽子が容疑圏外に早々と去ったことです。もう少し彼女のミステリアスな部分を描いた方が良かったと思います。(2008/03/20)

◆読感履歴◆
となり町戦争
小さき者へ
ロハスビジネス
感情教育
歪んだ複写
幽霊
夢をかなえるゾウ
忘れないよ!ヴェトナム
密閉山脈
ジャンピング☆ベイビー
偽装国家U
アヒルと鴨のコインロッカー
ずーっとずっとだいすきだよ
永遠の出口
生物と無生物のあいだ
死神の精度

◆過去ログ◆
#151〜165
#136〜150
#91〜135
#46〜90
#1〜45

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