◆読書感想◆
優しい音楽
瀬尾まいこ(著)
価格:\500(税込)
評価:★★★★★
 瀬尾まいこの作品では映画化された「幸福な食卓(北乃きい主演)」に続く小説です。表題作のほか2編の短編が収録されています。

 「幸福な食卓」は「父さんは今日で父さんをやめようと思う」という書き出しが印象的でした。崩壊した家族にも関わらず、仲むつまじい状況が描かれ、不思議感の漂う傑作だと思いました。

 本書は家族を題材にしていせんが、奇妙で暖かい人間関係が描かれている点は似ています。本書を読むと人間関係の本質は信頼関係であって、それは血がつながっているとか、恋人同士であるといった表層的な事象では語られないことを改めて感じます。

 作品としての面白さは「幸福な食卓」以上だと思いました。(2008/05/10)

◆読感履歴◆
恋愛不安
夕凪の街桜の国
殺人の花客
ドミノ
なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか
半パン・デイズ
安全な温泉あぶない温泉
生き地獄天国
バスジャック
きよしこ
あぁ、阪神タイガース
スカートの中の秘密の生活
ちょい太でだいじょうぶ
カラフル
パパの極意
オロロ畑でつかまえて
だから、あなたの会社の「SCM」は失敗する
雪煙
となり町戦争

◆過去ログ◆
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

戻る