◆読書感想◆

いつかパラソルの下で

森 絵都(著)
価格:\1,470(税込)
評価:★★★☆☆
 読みながら戸惑いました。わたしのなかの森絵都は、ファンタジー作家です。しかしこの作品は、絶倫だのエクスタシーだの千人切りだの淫乱だのといった、低俗な官能小説のようです。でも文体は森絵都らしく、コミカルで爽やかです。このギャップ感が気色悪く、今までの作品ほどは、小説の世界に入り込めませんでした。

 しかし最後はキッチリと収まり、読後感は良好です。

 森絵都の冒険作だと思います。初めて森絵都を読む人にはお薦めしませんが、ファンであれば、味の変化を楽しむのに読んでみるのもいいかもしれません。(2008/05/25)

◆読感履歴◆
眼の壁
続・未来からの警告
マンボウ恐妻記
優しい音楽
恋愛不安
夕凪の街桜の国
殺人の花客
ドミノ
なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか
半パン・デイズ
安全な温泉あぶない温泉
生き地獄天国
バスジャック
きよしこ
あぁ、阪神タイガース
スカートの中の秘密の生活
ちょい太でだいじょうぶ
カラフル
パパの極意
オロロ畑でつかまえて
だから、あなたの会社の「SCM」は失敗する
雪煙
となり町戦争

◆過去ログ◆
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45

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