●気になるニュース
インターネットの動画投稿サイトに、豚丼の肉をあふれるほどに山盛りにし、「(メガの100万倍の)テラ豚丼」とする映像を掲載したことが分かり、牛丼最大手の吉野家(本社・東京都新宿区)は5日、社の信用を傷つけたとして、関西地方のアルバイト店員2人を処分した。(毎日新聞/2007.12.05)
●スローなコメント
 マーケティングの世界ではWeb2.0が連呼されます。そして、既存のテレビCMや雑誌広告は否定され、クチコミやCGMの効果がクローズアップされます。確かにトレンドウォチャーの眼には、現在そして未来の世界で、Web2.0が進化する様子が見えるのでしょう。

 しかし高度なマーケティング論は別にして、この世界が素晴らしいか否かは分かりません。我々は「高度情報化社会」に生きているとされます。「ヒト、モノ、カネに加え情報こそが大切だ!」みたいな言い方がされます。しかしWeb2.0で発信される多くの情報は、高度とは裏腹の低俗かつ信頼出来ない情報です。そしてレベルの低い情報をいじくって遊ぶ輩が、ネットのなかで徘徊する世界です。

 すなわち、誰もが情報発信者になれる便利さが実現することと、そのような世界が幸せであるかとは別次元の話しだということです。このことは意識しておきたいことです。
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