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世界文化遺産の暫定リスト入りした富士山で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への登録に「富士五湖」(山梨県)を含めるかどうかを巡り、関係者が対立している。推薦する文化庁は「登録に必須」と主張するが、山梨県富士河口湖町の観光業者らは登録に伴う規制を懸念して反発。(毎日新聞/2007.10.17)
●スローなコメント
 93年に屋久島が「世界遺産」に登録されたときは純粋に驚きました。狭い日本にも世界に誇る遺産があるのだと!それからあれよあれよと登録件数が増えいまや14件。登録数が増える毎に、わたしのなかで「世界遺産」の価値は小さくなります。

 どうも日本の官僚は国際へのコンプレックスがあるように思えます。日本は国内の自然公園法で定められた国立公園、国定公園があるにも関わらず、世界の御墨付きを得ることに躍起になっているようです。この際、はっきり言います。「富士五湖」程度の景観を世界に誇るのは、あつかましいにも程があります!

 一方、観光業者も打算的です。「世界遺産」の付与による観光客の増加と、商売上の規制を天秤にかけているのです。いずれにせよ欠如しているのは、自然や文化遺産への深い愛情かもしれません。
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