読 感
男の子を伸ばす母親は、ここが違う!
松永 暢史(著)
価格:\1,260(税込)
評価:★☆☆☆☆
◆読書感想◆
ベストセラーとなったこの育児書の成功要因は二つあります。ひとつは、帯タイトルに記載された「オチンチン力」という、印象的なキーワード。もうひとつは、タイトルを読んだだけで、「男の子を持つ母親」がターゲットであると分かること。長引く出版不況の中、この本は、ベストセラーの公式にピッタシ当てはまったのです。「活字離れ」は社会問題です。わたしの勤める会社も本を出していますが、今は中身が良ければ売れる時代ではありません。出版社はもっといろいろな工夫をしながら、多くの読書愛好家を生み出すようにして欲しいと思います。
さて、ここまで本のタイトルのみ誉めたのですが、実はここしか誉める場所が無かったのです!残念ながら、本書は「画期的育児書!」という宣伝文句とは裏腹に、「ありきたりすぎる」育児書だと思います。「男の子はしっかり遊ぶべき」「勉強は目的を持つことが大切」「東大神話は崩壊している」「詰め込み教育は良くない」・・・。「ハイ、全てごもっともでございます」。という他ないのです。しかしそれ以上の情報をこの本から得ることは出来ません。これは、作者が崇高な教育理念を持つ傍ら、受験産業に身を置いている為、自己矛盾しているからだと思いました。
読 感 (目的別)
◆読感履歴◆
企業とは何か
アンチエイジングでいきいき長生き
チョコレート・ダイエット
見える化
楽しいナショナリズム
すごい生き方
脳と心の洗い方
子どもにつたえる日本国憲法
新米パパは育休さん
メガトレンド2010
狂食の時代
金持ち父さん貧乏父さん
ベルマークのひみつ
家族に伝える牛肉問題
なぜ企業は誠実でなければならないのか
ザ・コーポレーション
気候変動+2℃
宇宙を味方にする方程式
小3までに育てたい算数脳
原発被曝
◆過去ログ◆
#1〜15
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