あなたが世界を変える日

読　感

あなたが世界を変える日
12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ

評価:★★★★☆

◆読書感想◆

　本書は1992年、国連の地球環境サミットで、当時12歳のカナダ人少女が、世界に向けて発信した6分間のスピーチを記録したものです。「どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください」。＿このスピーチは聴衆の感動を呼び、いつしか「伝説のスピーチ」と呼ばれるようになったとのことです。

　確かにウラ・オモテのない、少女の純粋なメッセージは、わたしたち大人の本能に訴えます。しかし、このスピーチから5年後に議決された「京都議定書」は、温室効果ガス放出のトップを占めるアメリカの離脱によって、環境への効力は有名無実化されました。打算的な大人たちは、子どもの願いをいとも簡単に打ち砕くのです。

　もういちど、この本のメッセージに目を注いでみてください。一体どれだけの、森林を伐採し、生態系を破壊すれば、わたしたちは豊かだと感じるのでしょうか？

読　感（目的別）

◆読感履歴◆

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#1～15

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