論 題
●気になるニュース
松下電器産業は4月から、管理・営業部門の社員約3万人を対象に、育児や介護などと仕事を両立しやすくするため、在宅勤務を認める。週に1、2回を念頭に置き、業務に支障が出ないことが前提で、給与は変わらない。(朝日新聞/2007.03.28)
●スローなコメント
 在宅勤務を単純に喜ぶだけの人は、おそらくこの制度の趣旨を理解していません。企業が従業員に仕事と家事の両立を推進させる制度は、ワークライフバランスと呼ばれ、90年代のアメリカで開花しました。この制度で社員は会社に束縛されることから開放されます。そして自分の都合に合わせた勤務が出来るようになります。

 一見、福利厚生と思える仕組みです。しかしこれはより成果を重視することにつながります。従来は仕事が余り出来なくとも、勤務態度の真面目さ、一生懸命働いているといった印象で評価された社員もいます。しかしワークライフバランスのもとでは成果がすべてです。勤務の自由度を高くすることで、社員が今まで以上の成果を挙げることを前提にした経営戦略です。

 日本のサラリーマンは真面目です。しかし自らの仕事管理をすることに不慣れです。今の仕事の優先順位を決め、計画的に仕事をしている人がどれくらいいるのでしょうか?会議のみがスケジュール化されているだけで、それ以外の時間に何をするかはその場の状況に左右されているのではないでしょうか?

 これからは自己選択の時代。ワークライフバランスで社員自らが仕事への意識を高め、計画性を持った生き方をすることが望まれます。
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読書感想
語彙:ダイバーシティ

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