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論 題
●気になるニュース
京都議定書で温室効果ガスの削減を義務付ける約束期間の開始を来年に控え、途上国などで生じた温室効果ガス排出権を獲得するための民間主導プロジェクトが、この半年間で倍増していることが経済産業省のまとめで分かった。(読売新聞/2007.02.12)
●スローなコメント
排出権取引とは温室効果ガス削減を余分に達成した側から、達成できていない側がお金で余分に相当する量を排出権として買い取る制度です。この経済的合理性は分かるのですがどうも腑に落ちません。そもそも温室効果ガスの削減に努力をしない側が、金を出して排出権を買えばいいというのが本末転倒に思えます。「環境汚染を金で解決すればいい」 と受け取れます。金を受け取る側も削減目標の基準をクリアしやすくする為、例えば過去の排出実績を多くするなどの思惑が働くことはないのでしょうか? 要は金を払う側も受け取る側も打算に左右され、本当にやるべき温室効果ガス削減の努力が損なわれるように思えるのです。
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語彙:京都議定書
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