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論 題
●気になるニュース
安倍首相は23日、地球温暖化を中心とする環境問題への取り組み方針を政府の「環境立国戦略」として07年度中にまとめるよう若林環境相に指示した。(朝日新聞/2007.01.24)
●スローなコメント
客観的に日本が世界から 『環境立国』 と見られることはないでしょう。なぜなら日本の産業や日本人のライフスタイルは、世界標準に比べ環境負荷を与えているからです。公害を撒き散らす自動車は日本の主要産業です。日本の夜は24時間営業のコンビニや自動販売機の照明が輝いています。このエネルギー消費の実態を崩すことは日本の経済発展を止めることになります。環境のためにそのような選択をすることはないでしょう。
では 『環境立国』 をアピールする狙いはなんでしょうか? もちろん 『京都議定書』 の開催国という建前があります。しかしそれに増して、日本人の 『環境配慮に関心がある層(≒ロハス層)』 の支持を集めたいからだと思います。ロハス層については昨年の話題書 『日本をロハスに変える30の方法』 で次のように書かれています。
◆日本人の約3割はロハス層である ◆ロハス層は学歴、年収が高め ◆情報力、購買力があり消費をリードする
これなら政府のマーケティング戦略としてロハス層を囲い込みたいと考えるのは当然ですね。
[こちらもどうぞ]
日本をロハスに変える30の方法
本書はLOHASの概念、LOHASを好む人びとの特徴、現在、LOHAS層に愛されている「事業」「商品・サービス」「まちづくり」を展開している企業・団体のとりくみを紹介します。
環境立国関連書
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