◆読書感想◆
小さき者へ
重松 清(著)
価格:\660(税込)
評価:★★★★☆
父と子の関係を描いた短編集。全作品で共通しているのは、家庭が崩壊していること。ある作品は子どもの視点から父を見つめ、別な作品は父の視点から子どもを見つめます。
重松清は多くの家族問題を描きます。しかし、問題解決を示唆することはありません。ただ、親或いは子として悩み、試し、後悔する姿を描きます。本作はそんな重松清の特徴を象徴するような作品です。この本を読むと、子育て評論家が述べる単純な論法は、現実の家庭生活では役に立たないと思えます。
名作の多い重松清ですが、本作も人間味溢れる「せつない作品」です。(2008/03/12)
◆読感履歴◆
ロハスビジネス
感情教育
歪んだ複写
幽霊
夢をかなえるゾウ
忘れないよ!ヴェトナム
密閉山脈
ジャンピング☆ベイビー
偽装国家U
アヒルと鴨のコインロッカー
ずーっとずっとだいすきだよ
永遠の出口
生物と無生物のあいだ
死神の精度
◆過去ログ◆
#151〜165
#136〜150
#91〜135
#46〜90
#1〜45
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