◆読書感想◆

生物と無生物のあいだ

福岡 伸一(著)
価格:\777(税込)
評価:★★★★☆
 分子生物学者が語る生物論。

 叙事詩と比喩の巧みさに感銘しました。例えば海辺に構築された砂の城から、エントロピーの法則と動的平衡への論理展開は見事です。生粋の科学者でありながら、文学者的匂いがします。

 また科学者間の権力闘争のエピソードは、理系大学に進んだ者から見ると「分かる!」と唸りました。結構醜いんですよね、大学の先生同士の争いは。

 誰もが楽しく読める科学書です。この種の本では珍しくロングセラーを記録しているのも納得です。(2008/02/05)

◆読感履歴◆
死神の精度
つきのふね
舞姫通信
「温暖化」がカネになる
人のセックスを笑うな
朝2時間早く起きれば人生が変わる!
誉生の証明
日常で役立つ化学
水曜の朝、午前三時
子作り爆裂伝
成長の限界
海の見えるホテル
白馬山荘殺人事件
ママの神様
オレたちバブル入行組
点と線

◆過去ログ◆
#136〜150
#91〜135
#46〜90
#1〜45

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