◆読書感想◆
エイジ
重松 清(著)
価格:\700(税込)
評価:★★★★★
本書の主人公エイジは勉強もスポーツも出来る中学2年生。友だちが多く、相沢志穂に片想いして、本条めぐみに好かれています。そんな中学生の成長物語です。クラスメイトが「連続通り魔事件」の犯人という事実以外、大きな出来事はありません。しかし物語全体は緊迫感に溢れています。それはエイジのココロそのものです。
最近、少年犯罪がテレビで報道されます。そんなとき、レポーターは「犯人はどこにでもいる普通の少年」と表現します。この本は「普通の少年」が「普通の少年」のままでいられるか「普通でない少年」になるか・・・。その辺りの危ない心理を体感出来ます。読みながら自分の中学時代を思い出し「あ〜わかる、わかる!」と何度も唸りました。(2007/09/17)
読 感 (目的別)
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