イニシエーション・ラブ

◆読書感想◆

乾くるみ(著)
価格:\1,680(税込)

評価:★★★★★

　舞台は８０年代後半。２０代の男女がおりなす恋愛小説。本のうたい文句は「必ず２回読みたくなる傑作ミステリー」。

「どこがミステリーなんだろう？？？」
―余りに普通の純愛物語にわたしは戸惑いをおぼえました。

　そして最後まで読んだとき、一点の墨汁が心に落ちました。わたしは墨汁の原因を確かめる為、夢中でもう一度、読みました。そして、作者に騙されたことを悟りました。

　喩えるなら「国語を勉強していたつもりだったが、実は算数の勉強だった」という奇怪な経験です。映像化不可能な本作は、文章の魅力を伝える傑作です。(2008/12/20）

◆読感履歴◆

心まで盗んで
ﾄﾞﾗｯｶｰさんが教えてくれた
ｼｮｰﾄ･ﾄﾘｯﾌﾟ
私の奴隷になりなさい
堕ちた山脈
こころの処方箋
食堂かたつむり
責任に時効なし
宇宙のみなしご
ｶｶｼの夏休み
ﾄｺﾄﾝやさしい風力の本
床下仙人
上杉鷹山の経営学
思考のﾎﾞﾄﾙﾈｯｸを解除しよう!
ｲﾝ･ｻﾞ･ﾌﾟｰﾙ
ﾚﾝﾀﾙ･ﾁﾙﾄﾞﾚﾝ
これで光触媒のすべてがわかる!
ﾗﾗﾋﾟﾎﾟ

◆過去ログ◆

#181～225
#136～180
#91～135
#46～90
#1～45

ほんのほん

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