2010年の地球の平均気温は観測開始以来、最も高くなる可能性があると、世界気象機関(WMO)が2日、発表した。カンクンで開かれている国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)で、WMOは「温室効果ガスの排出増がなければこのような上昇はない」と語り、各国に早急に地球温暖化対策に取り組むよう呼びかけた。(毎日新聞/2010.12.03)
●スローなコメント
 問題解決の糸口が見えない理由の多くは「何が問題なのか?」が共有されていないことにあると思います。問題が分からないのに、解決など出来るはずがないからです。

 地球温暖化問題はその最たる例かもしれません。地球が温暖化しているのは事実です。しかし「温暖化されたら何が問題なのか?」と、問われれると、その内容を明確に答える材料がありません。確かに、温暖化により、干ばつや大洪水を影響にあげる説が多くあります。しかし、それが温暖化による影響と断定するには、説得力にかけます。まして、温暖化の影響を温室効果ガスの増加によると断定することも出来ません。

 しかし、地球の人口は近年で急速に増え続け、それにともないモノが地球に溢れています。多量のエネルギー消費に伴い、温室効果ガスが増え、そのことが温暖化を促進していると予測される事情があります。そこに理屈だけで収まらない危機感を覚えます。時間はどれだけかかっても、温暖化対策の議論を深めていくことが必要だと思います。
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