内閣府は5日付で「男女共同参画社会に関する世論調査」の結果を発表した。「結婚しても必ずしも子供を持つ必要はない」と考える人は、前回調査時(07年)より6.0ポイント増の42.8%で、97年の42.7%を超えて92年に調査を始めてから最高となった。(毎日新聞/2009.12.05)
●スローなコメント
 調査で「子供を持つ必要はない」との回答は、男性は38.7%に対し、女性は46.5%と、女性上位です。特に若い世代は、顕著です。この結果から推定出来るのは、仕事と子育ての両立が難しいという現実です。女性が子育て期間において、仕事をするのが難しいことは、知られています。特に都市部において、その傾向があります。若い女性は、結婚し、子供を生むことで、仕事が出来なくなることを心配しているように思えます。その意識が「子供を持つ必要がない」という回答につながると思います。

 子育てをする女性が仕事をするには、親と同居(三世代家族)するか、保育サービスを利用するのがもっとも簡単です。しかし、都市部においては核家族化が進み、保育サービスは供給不足です。

 ですから、夫の積極的な育児参加が望まれます。確かに都市部のサラリーマンは、地方に比べ、通勤時間が長く、その分家庭で過ごせる時間が短いという難点があります。しかし、子育てに積極参加しようとする意識改革により、妻の気持ちは良くなると思います。また、そうした男性を企業が支援する、ワークライフバランスを経営戦略に取り入れることも重要だと思います。
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