「五輪招致は核廃絶の世論をさらに高める重要なプロセス」。被爆地・広島、長崎への夏季五輪誘致を目指し、招致検討委員会の設置を公表した秋葉忠利・広島市長と田上富久・長崎市長。広島市役所で開かれた記者会見では、終始笑顔を見せながら、両市での開催の意義を強調した。(産経新聞/2009.10.11)
●スローなコメント
2016年、東京オリンピック招致の失敗は記憶に新しいところです。わたしはIOC総会でロゲ会長が東京の落選を告げたとき、残念な気持ちになりましたが、その瞬間までは、東京でオリンピックをやることを特に望んではいませんでした。東京は環境をテーマにしたオリンピックを提案していました。その提案自体はとても魅力的ですが、環境整備を目的とした都市計画の手段にオリンピック持ってくることに違和感を感じていました。
一方、この記事にある広島、長崎への夏季五輪開催という内容を見たときは「これはいい!」と素直に賛同出来ました。オバマ大統領が核廃絶を掲げ、ノーベル平和賞をとったなかで、核を象徴する両都市でのオリンピック開催の発表はとてもタイムリーです。そしてここで開催することは、オリンピックの理念にとてもマッチしています。世界中の人々がオリンピックと共に、平和公園に訪れてくれることを願います。
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