錠剤のまま飲むサプリメント(健康補助食品)を食材に取り入れるケースが増えている。日本には日常的にサプリを取る習慣がないため、メーカー側は「料理に使う素材に加えることで、サプリを飲む習慣をもっと広げたい」と意気込む。(産経新聞/2009.10.25)
●スローなコメント
 食品にサプリメントを取り入れる。――商売としては面白く、いままで考えつきそうで、考えなかった発想だと思います。

 ただ、商売としての面白さとは別に、サプリが日常の食事に余りにも浸透する状況は、不安感を感じます。サプリの摂取は、あくまで食事の補助です。それは自らの健康を自らの意思で考え、必要な栄養素をサプリで補うという前提にたっています。

 サプリが食品に含まれることで、過剰摂取の危険性も排除出来ません。例えばコエンザイムQ10を多く含んだ卵を日常で摂取すると、コエンザイムQ10の過剰摂取となります。そのことが健康にどの程度、影響を与えるのでしょうか!?Q10の過剰摂取で、下痢などの症状が起きるという情報もありますが、本当のところはよく分かっていません。

 食品という何よりも安全が求められるなかで、サプリを含有するという、よく分からないことに対する不安感を感じるニュースです。
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