政府の行政刷新会議は27日までに、予算の無駄を洗い出す「事業仕分け」を終えた。鋭く無駄に切り込み、2兆円近くの財源を発掘した「仕分け人」の大半を占めたのは、国会議員以外の民間有識者や地方自治体職員ら。9日間の作業を振り返った彼らの感想からは、「(国の予算編成に)国民的な関心が集まった意義は大きい」との手応えとともに、さまざまな課題も浮き彫りになった。(毎日新聞/2009.11.28)
●スローなコメント
 東北楽天ゴールデンイーグルスの前監督であった、野村さんは自身の著書のなかでこう述べています。

 『「計画」「実行」「確認」は仕事の三要素というが、なかでも計画は大事である。計画がなくては実行も確認も出来ない。しっかりとした計画があれば、早くから準備しておけるし、それができればたとえ一時的に成績が落ち込んだとしても、立て直すのにそれほど時間はかからないはずだ』。

 これは名言です。政府による事業仕分けは様々な批判・問題点が指摘されていますが、国の予算策定に国民の関心を集めることになったのは間違いないありません。野村さんの指摘する「計画」とは、事業でいけば「予算」です。企業においても、12月決算であれば、丁度この時期は予算策定の真っ只中でしょう。まともな企業であるなら、過去の実績を振り返り、来年の計画をしっかりと考え、現場に予算意識を教育させていくでしょう。

 予算意識が低い会社は、業務に対する責任感・品質が低くなります。そのような企業は業績が悪くなります。当然、国の予算においても同じことがいえます。問題点は今後の課題としながらも、来年以降も継続的に仕分けをすることが大切だと思います。
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