論 題
●気になるニュース
日本マクドナルドホールディングスが6月下旬に導入した地域別の料金体系で、値上げ店舗が増加していることが分かった。値下げ店舗はこの料金体系を導入した当初の130店のままだが、値上げ店舗は当初の1255店のほぼ倍の約2400店に増え、全店舗(約3800店)の6割以上に広がった。(毎日新聞/2007.07.26)
●スローなコメント
全国一律の価格、品揃え、店舗レイアウト、サービスを標榜するチェーンストアは、間違いなく日本の流通ビジネスの主役です。しかしこのビジネスモデルは70年代の数年の間に瞬く間に開花したものです。マクドナルド(1971年銀座に初出店)、すかいらーく(1970年創業)、イオン(1969年ジャスコとしてチェーン化)、セブンイレブン(1974年豊洲に初出店)という具合です。裏を返せば、日本の流通はこの年代以降、画期的なビジネスモデルが登場していません。
わたしにはマクドナルドの地域別価格を設定する取り組みは、70年代流通モデルの終わりの始まりを示しているように思えます。時代はファストフードからスローフードに、良品安価から差別化に。わたしたちの消費生活はここ数年で劇的な変化を遂げるかもしれません。
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