論 題
●気になるニュース
高市少子化担当相は10日の閣議後の会見で、労使トップと関係閣僚、有識者らによる「ワーク・ライフ・バランス推進官民トップ会議」(仮称)を今月中旬に立ち上げると発表した。(朝日新聞/2007.07.10)
●スローなコメント
 わたしはワーク・ライフ・バランスの理念に共鳴しますが、この制度が日本に定着するかについては懐疑的です。正確にいえば、制度の定着は可能だと思います。しかし、それは素晴らしい理念とは裏腹で、経営者にとって都合のいい残業カットやリストラが横行する暗い状態になってしまうように思えます。

 ワーク・ライフ・バランスを根付かせるには、経営者も社員も合理的でロジカルな思考力が求められます。人生をより能動的に生きていく姿勢が必要です。しかしここは日本人の苦手とする部分だと思います。日本人は欧米人に比べ物事を感覚的、観念的に捉える傾向があります。人生も受身の意識が強いと思います(寄らば大樹の陰)。この日本人の持つハンディを乗り越えてこそ、初めて意義あるワーク・ライフ・バランスが定着すると思います。
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語彙:ワーク・ライフ・バランス
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