論 題
●気になるニュース
北京市内の露店で使用済み段ボール紙と豚肉を混ぜた具を包んだ肉まんが販売されていたとされる問題で、これを「スクープ報道」した北京テレビは18日夜のニュース番組の中で、「やらせ報道」だったことを認め、「悪質であり、社会的影響を与えた」として視聴者に謝罪した。(毎日新聞/2007.07.18)
●スローなコメント
 余りにも続発する企業の不祥事に、若干不感症気味のわたしですが、この記事はたまげました。「やらせ報道」は日本も常態化しており、中国を批判出来る立場ではありません。

 結局、メーカーであれば牛肉偽装に見られるような製造コストの削減、テレビ局であれば視聴率の獲得といった目先の利益のみ目が奪われ、持続的な発展戦略まで思考が及ばないのです。昨今、企業のあるべき姿としてトリプルボトムラインという考えが提唱されます。これは、企業活動においては経済的側面だけでなく、環境的側面、社会的側面のバランスを重視しようというものです。この理念は素晴らしいのですが、いつになったら企業は目覚めるのでしょうか?
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語彙:トリプルボトムライン
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