◆読書感想◆
みぞれ
重松 清(著)
価格:\660(税込)
評価:★★★★☆
本書は1999年〜2007年までに雑誌に掲載された作品を寄せ集めしたものです。その為、作品全体としての統一感はやや薄く感じます。
しかし「息をするように『お話』を書きたい」――作者があとがきで述べているこの抽象的な言葉が、実感出来る良質の短編集だと思いました。生きることはつらいけど、その現実を受け止めながら、しっかり生きていこうとする人々にあたたかいエールをおくっている作品群です。
登場人物の境遇も年代も様々です。中でも、自分と同じような世代を描いた作品には共鳴を強く抱きました。また、いつもながら、重松作品を読むと押し寄せる「感涙!」は、本作でも充分堪能出来ました。(2010/12/19)
◆読感履歴◆
◆過去ログ◆
#361〜405
#316〜360
#271〜315
#226〜270
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
ほんのほん
かっての読書遍歴
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