海外メディアも、菅直人副総理の民主党代表選出を速報した。各国政府は菅氏の外交政策や人物像の分析を本格化させ、メディアは日本の新リーダーに高い関心を示した。英BBCは4日、菅氏について「4代続けて短命に終わった首相が政治家一族の生まれだったのに対し、市民運動出身の草の根政治家だ」と伝え、代表選出を速報した。(朝日新聞/2010.06.04)
●スローなコメント
「政権交代」を掲げて、誕生した鳩山内閣は8ヵ月半の短命内閣でした。確かに政権は自民から民主に変わりました。しかし、わたしは「50%くらい」しか変わっていないようにも思いました。
というのは、鳩山さんも、鳩山さんをバックアップする小沢さんも自民党の政治家だったからです。政権は変わっても、結局、自民が二つ出来た印象がありました。それでも、二大政党制が出来たという意味では、大きな変革です。しかし、そこに所属する人材が、悪い言い方をすれば「同じ穴のムジナ」という点に、腑に落ちないところがありました。
しかし、菅さんは有吉佐和子の「複合汚染」にも登場する、市民運動家として知られていました。全く自民の影響を受けない政治家です。その意味で新しく、非常に期待したいと思います。選挙管理内閣で終わってしまうのは、寂しい感じがします。
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