軽妙なユーモアをたたえた優れた日本語で「吉里吉里人」「國語元年」など多くの小説や戯曲、エッセーを書き、平和運動にも熱心に取り組んだ作家・劇作家で文化功労者の井上ひさしさん(本名・井上廈〈いのうえ・ひさし〉)が死去したことが11日、わかった。75歳だった。(朝日新聞/2010.04.11)
●スローなコメント
井上ひさしさんはマルチに活躍していた印象があります。わたしは「ブンとフン」や「ひょっこりひょうたん島」に代表される初期のユーモア作品が好きでした。今回の訃報を見たとき、なぜか今から10年位前に「ひょっこりひょうたん島」をモチーフにしたレストラン(グリル・デ・ガバチョ/二子玉川)に行ったのを思い出しました。
また「九条の会」や「子どもにつたえる日本国憲法」に象徴されるように、平和主義者の印象も強くあります。「九条の会」でいえば、発起人の方たちが、高齢の関係もあって次々とお亡くなりになっているようです。なんだか、平和憲法が本当に改憲されてしまうのでないかと不安を感じます。
ひさしぶりに井上さんの作品でも読んでみようかなぁ〜
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「国という抽象的な存在ではなく、目に見える赤煉瓦の街、そしてそこに住む人たちのために働く、それがボローニャの精神」。文化による都市再生のモデルとして、世界に知られたイタリアの小都市ボローニャ。街を訪れた著者は、人々が力を合わせて理想を追う姿を見つめ、思索を深めていく。
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