日本国憲法は3日、施行63年を迎えた。5月18日には憲法改正手続きを定めた国民投票法が完全施行される予定で、これまで一度も改正されなかった現憲法にとって、初めて改憲の法的仕組みが整う。毎日新聞が4月17、18日実施した全国世論調査では、同法施行によって憲法改正の動きが進むことに「期待する」との回答が50%、「期待しない」が48%と拮抗(きっこう)。(毎日新聞/2010.05.02)
●スローなコメント
政治の世界で長く討議されるも、余り国民的な盛り上がりを見せないのが、憲法論議。施行から既に63年を経過した今、憲法は空気のような存在として、わたしたちの生活に根付いています。
戦後の日本を統制するもっとも基本的な法律である憲法。憲法改正を促す、国民投票法を施行させることにどれだけの価値があるのか!?、単に米国から押し付けられたという感情論ではなく、現行憲法の何が問題で、それをどのように改正したいのか!?――具体論に展開しないなかで、着々と改憲への下地が整備されていくようです。
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憲法とは何か
憲法は何のためにあるのか。立憲主義とはどういう考えか。ときに憲法は人々の生活や生命をも左右する「危険」な存在になりうる。改憲論議が高まりつつある現在、その本質について冷静な考察をうながす「憲法再入門」。
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