少しでも燃料を節約しようと、航空各社が必死の「減量作戦」を展開している。日本航空は6日から、一部の国際線で提供するワインの容器をガラス製(145グラム)からプラスチック製(22グラム)に変更する。これで1本当たり約123グラム軽くなる。ワインは1機に約300本搭載しており、計約37キロの軽量化に。1度のフライトでは、約20リットルの燃料節約になる上、排出する二酸化炭素(CO2)も52キロも削減できる計算だ。(読売新聞/2009.08.04)
●スローなコメント
 飛行機に積載するワインを軽量化することで、燃費とCO2削減に貢献させようという記事です。なかなか面白い発想だと思いました。但し、飛行機はそもそも大量の燃料を必要とすることから、食品の軽量化は焼け石に水の感もあります。ハチドリのひとしずくと言えば聞こえが良くなりますが…。

 この記事に関連して、わたしは二つ実現して欲しいことがあります。今まで提言されていますが、実現には至っていません。ひとつはプロペラ機をもっと見直すことです。特に国内便です。スピード化の時代に乗って、飛行機はジェット機が主流ですが、プロペラ機の燃費にはかないません。狭い日本ならば、多少の時間はかかってもプロペラ機を導入するべきです。

 もうひとつは乗客の体重で運賃を設定することです。現在は大人と小児の運賃に分かれていますが、これを体重別に運賃を分けてしまいます。体重の軽い人が多く乗れば燃費が抑えられます。それを運賃で還元するのです。これは一種のメタボリック撃退策にもなると思います。
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