◆読書感想◆
返事はいらない
宮部 みゆき(著)
価格:\540(税込)
評価:★★★★☆
宮部みゆきの本をよく読んだのは90年代。しかし、ここ15年くらい読んでいません。特に避けていたのではありません。読む意識がなかったのです。強烈なブームを放った作家は、その「時代の作家」というイメージが頭に定着するのかもしれません。
今回、久々に読んだのは「返事はいらない」という短編集。推理長編作家のイメージが強い宮部みゆきですが、本作のような短編も秀作があります。
本書は推理小説としてのレベルは余り評価出来ません。ただ、取り扱っている題材が面白いと思いました。表題作「返事はいらない」は銀行のATMのカラクリについての記述が興味をひきました。別作品、「ドルシネアにようこそ」では速記技能という、とてもマニアックな世界が垣間見られます。宮部みゆき自身が、かって速記の仕事をしていたようですので、この作品は作者本人にとっても思い入れの強い作品に思えました。(2011/07/30)
◆読感履歴◆
◆過去ログ◆
#451〜465
#406〜450
#361〜405
#316〜360
#271〜315
#226〜270
#181〜225
#136〜180
#91〜135
#46〜90
#1〜45
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