屋久島ジュウソウ

◆読書感想◆

森絵都(著)
価格:\540(税込)

評価:★★★☆☆

　屋久島の旅行記を収めた表題作の他、旅に関するショートエッセーが収められた森絵都さんの旅日記です。本編「屋久島ジュウソウ」を読んだ感想は「淡々としている！」――屋久島といえば、世界遺産に登録された貴重な島です。この島を描く旅行記として、余りにもユルいのです。もしかしたら、屋久島でなく、城ヶ島の旅ではないか！？と思うほどです。

　反面、この文章は森絵都さんの魅力でもあります。屋久島縦走の記録は、全体の半分以下。それ以外は「誰が何を食べた」とか、「レンタカーの鍵が見つからず大変だった」と、ある意味ど～でもいいことがつらつら述べられています。屋久島の健康食品であるガジュツ（紫うこん）については、飲んだらかえって胃の調子が悪化したとバッサリ斬り、反してどこのスーパーでも売っている魚肉ソーセージに賛辞を贈るなど、普通では味わえない旅行エッセーが楽しめます。(2010/10/31）

◆読感履歴◆

◆過去ログ◆

#376～390
#361～375
#316～360
#271～315
#226～270
#181～225
#136～180
#91～135
#46～90
#1～45

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