◆読書感想◆
阪急電車
有川 浩(著)
価格:\560(税込)
評価:★★★★★
偶然、同じ電車に乗り合わせた乗客に、新たな人間関係が成立する、ファンタジックな出会い系作品。電車での中ですので、人物の年齢、境遇は様々です。学校や企業では成立しえない人間の組み合わせが、面白いと思いました。
舞台となった阪急今津線という、阪急の中でもマイナーな路線を取り上げているのがユニークです。宝塚――今津線の終着駅として登場するこの街に、若干の愛着があります。わたしは元々、本籍が宝塚です。ただ、物心ついたときには神奈川に住んでいましたので、記憶はありません。しかし、社会人になったとき、新入社員研修が宝塚で行われました(1990年)。わたしは1ヶ月余り、宝塚温泉にある会社の保養所に寝泊りして、大声で社歌を歌ったり、社の歴史や事業を勉強させられました。そのときは、かなりツライ思いをしましたが、今思えば、平和な時代でした。
本書全体が醸し出すほのぼのムードは、遠きあの頃を思い出します。(2010/09/05)
◆読感履歴◆
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#1〜45
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