◆読書感想◆
口笛吹いて
重松 清(著)
価格:\610(税込)
評価:★★★★☆
5編の短編集。全作に共通しているのは、主人公が「負け組」であること。本書は「負け組」にエールを送った作品です。重松作品の割りに泣ける度合いは、低い部類ですが、爽やかさを感じる良作です。
本書に描かれる「負け組」は特別ではありません。現実に多くいます。少数の「勝ち組」と多数の「負け組」からなるこの国は元気さを感じません。この国では「口笛を吹いて」自分の負け意識を吹き飛ばすことしか出来ないのでしょうか!?それはとてもせつない社会です。
先日、小沢さんを破って、民主党の党首再選を果たした菅直人さんは「元気な日本の復活を目指す」と言います。是非、そこに期待したいものです。(2010/09/19)
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