●気になるニュース
北海道洞爺湖サミットまで50日の18日、開催地の洞爺湖町で、白熱電球を消費電力の少ない電球形蛍光灯に無料交換し、地球温暖化対策をアピールした。(朝日新聞/2008.05.18)
●スローなコメント
経済産業大臣が白熱電球を2012年までに国内での製造・販売を中止して、電球形蛍光灯への全面切り替えを表明するなど、白熱電球に対する風当たりが厳しくなっています。
蛍光灯は消費電力が白熱電球の約5分の1で、寿命も長く省エネ効果が高いことが背景にあります。
ただ、わたしにはどうも白熱電球を蛍光灯に切り替えていくことがエコとは思えないのです。CO2の排出を考えるにあたっては、製品のライフサイクル全体を捉える必要があります。ですから白熱電球と電球型蛍光灯の製造段階におけるエネルギー消費を考慮しなければなりません。
また、蛍光灯より白色発光ダイオード(LED)の方が消費電力が抑えられることで注目を集めています。そうすると当然ながら、蛍光灯を止めてLEDに促がす動きが出るはずです。要するに白熱→蛍光灯→LEDへと消費を促がすこと自体が目的で、温暖化対策は方便に思えるのです。
エコの原則は消費を抑えることだと思います。照明についていえば、電気をつけないことが大切です。晴れた日、都心の夜で星がどの位見られるでしょうか?本来であれば6等星まで見れるはずの星たちも、都心ではせいぜい3等星位しかみれません。明るすぎる夜空を暗くすることが何よりも優先するべき温暖化対策に思えます。
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