◆読書感想◆
ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論
小林よしのり(著)
価格:\1,680(税込)
評価:★★★★☆
戦後世代の一般人にとって、昭和天皇は園遊会などの映像で垣間見る「気さくで人柄のいいお方」というイメージしかないように思えます。しかし、実の昭和天皇は太平洋戦争に直面し、最終的な聖断を下した日本史上でも類まれな人物です。
戦争責任において天皇の存在は、とても曖昧です。現行憲法においても天皇は曖昧に位置づけされています。本書は終戦前後を中心とした昭和天皇の心中について、独自の推察を試みた書籍です。
小林よしのりさんの絵はどことなく下品な雰囲気があって、余り好きではないのですが(笑)本書はかなり丁寧に絵を書かれています。この辺りに著者の天皇陛下に対する尊敬の念を感じました。
最後に書かれた天皇親政に関する言及はインパクトがありましたが、大いなる説得力を以って脳裏に刻まれました。(2010/04/23)
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