◆室内からの景観
部屋から見える景色は、モザイクモールの観覧車、横浜市歴史博物館の三角屋根、都筑総合公園の緑と昭和医大病院、裏手の緑の土手とテニスコート、そして緩やかに下って行く周辺の家々。特に階段を上り下りする時の景観は、中庭とテニスコート越しの景観が入れ替わり、アイストップとして、また眺望と季節の変化を楽しむ事ができる。 |
◆家具配置計画
住宅の設計に限らず、基本設計の段階で室内の家具配置が重要な作業になる。それによって面積を是正しなければならない事もあるし、設備関係の計画の基本条件にもなる。場合により複数の配置案を用意しておくこともある。
この住宅も基本設計段階から家具を配置し、現場段階では、施工図に家具を書きこみ、設備関係のアウトレット位置調整を行った。
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◆居間
居間は食堂を兼ねている。概ね18畳の広さがある。中央には、ぽっかりと間があり、ここは子供の遊び場になる。
書斎とユーティリティの所在は、早くから悩みの種であった。結局、大型の食卓の背後に壁面収納を設け、食卓をユーティリティと書斎代りに使っている。
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◆キッチン
居間、廊下との間をガラス戸で区切った。勿論普段は開け放たれているが、突然の来客や、冬季の暖房時には、ガラス戸を閉じれば空調負荷が少なくて済む。台所はやはり台所。作業場であるから、すぐに手の届くところに物を置きたくなる。結局整理整頓されたた台所は難しい。写真のような何も無い台所では、実際は使えない。 |