きっかけは、知事の言葉だったのか。九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、九電が設置した第三者委員会の調査などから、「再稼働容認の声を」とする古川康・佐賀県知事の発言を九電側が重視し、最終的にやらせメールを指示していた疑いが30日、浮かび上がった。「今思えば、軽率のそしりを免れない」。古川知事は釈明に追われた。(読売新聞/2011.07.31)
●スローなコメント
 原子力発電をビジネスとして進める電力会社が、原発推進にあれこれと画策するのは、一万歩譲ってまだ良しとします。

しかし、原発の安全性を管理する保安院や、地方自治体の首長が、陰で推進の誘発を行い、一般市民を欺くのは酷すぎます。醜すぎます。

 結局、産業界も政界も学会も共謀して、原発の安全性をPRしています。マスコミも問題です。今に始まったことでない、この癒着構造を余り取り上げようとしませんでした。これでは、マスコミそのものが原発推進のグルだったように思えます。

 たちが悪いのは、民主的な手続きを踏んでいるように見せかけて、民主的でないやり方で原発を推進していることです。

 最早、原発問題は世界に民主主義を掲げている日本の恥です。
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