度肝を抜くおかわり弾だ。飛ばない統一球も、シーズン26発の実力にかかれば関係ない。全パの中村が2打席連続本塁打でMVPを獲得。「三振かホームランかでいこうと思っていきました。ホームランが出てよかったです」と“満腹感”に浸った。(デイリースポーツ/2011.07.24)
●スローなコメント
「三振かホームラン」――この分かりやすいプレーこそが、プロ野球のエンターテイメントかもしれません。かっての田淵や清原がその典型だと思いますが、そうした選手が観客をひきつけます。巨人のルーキー沢村との真っ向勝負は、オールスターとはいえ興奮しました。
ところで中村は西武、沢村は巨人。かって、パとセで圧倒的な強さを誇ったチームですが、今はその面影はありません。圧倒的な強さを持ったチームがアンチを生み、それを弱いチームが負かすことがプロ野球の面白さのひとつだったと思います。二人の勝負を見ながら、古きプロ野球の残像がよみがえりました。
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