7月9日、東京・渋谷のNHKホールで「吉永小百合 平和への絆(きずな)」コンサートが開かれた。非戦反核の願いを込め、澄みわたる声で原爆詩を朗読。客席には皇后陛下のお姿もあった。(朝日新聞/2010.07.31)
●スローなコメント
 8月。スイカを食べ、セミの声を聞き、ひまわりに目を奪われる。正に夏のピークですが、原爆、敗戦の月でもあります。しかし、このイメージは年を追うごとに過去のイメージとして衰退していると感じます。

 もちろん、原爆や敗戦という負の要素は永遠に忘れてしまいたい過去かもしれません。しかし、それを忘れないようにすることも必要だと思います。戦後という言葉は、文字通り「戦争が終わった後」を指します。しかし、過去の戦争が忘れられると「戦後」という言葉は風化し、未来の戦争が近づいて来るように思えます。この今が将来「戦前」と言われないようにあって欲しいと思います。
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第二楽章
吉永小百合

被曝した人たちが綴った詞を,吉永小百合が切々と朗読していく。バックで流れる切ないギターや弦四重奏の調べが,彼女の朗読する声に,さらに哀愁を重ねていく。辛辣な言葉の中に込めた苦悩や怒りの姿。二度と繰り返してはならぬという想いが満ちている。
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