他人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」から労働者を守るため、厚生労働省が職場の原則禁煙化に乗り出す。事業者に受動喫煙を防ぐよう義務づける労働安全衛生法の改正案を、早ければ来年の通常国会にも出す方針だ。法改正が実現すれば、通常の事務所や工場では、仕事をする空間での喫煙はできなくなる。ただ、男性の喫煙率が3割を超える中で、建物をすべて禁煙にするのは非現実的だという意見も多く、当面は喫煙室の設置を認めることになりそうだ。(朝日新聞/2010.02.07)
●スローなコメント
 わたしの様にたばこを吸わない人からみれば、職場での禁煙義務化は賛成です。当然、喫煙者にとっては反対でしょう。しかし、非喫煙者が受動喫煙によりニコチン、タール、一酸化炭素、アンモニア、カドミウム、砒素などの有害物質を注入されるのは「まっぴらご免」です。

 ただし、記事によると「喫煙室の設置」という現実案が有力とのことです。これは非喫煙者(わたし)から見れば、納得できない部分です。何故なら、喫煙者はたばこを吸いに喫煙室にいく時間も、一般には労働時間に含まれるとみなされるからです。なかには1時間に1回位の割合で、喫煙コーナーに行く人もいます。それは明らかにサボりです。もし、非喫煙者が1時間に1回、喫茶店でお茶したら、職務放棄とみなされるでしょう。

 もし、喫煙室を設置するなら、その共有部分は喫煙者の負担にするべきでしょう。
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