●気になるニュース
大分県の教員採用汚職事件を受け、県教育委員会は7日の臨時会で、2008年度試験で不正合格と判定した教員20人(別に1人が既に退職)について、6人の採用を取り消し14人の自主退職を認めた。(西日本新聞/2008.09.08)
●スローなコメント
 教員採用の汚職事件は不正合格者を取り消すことで決着がはかられそうです。とても事務的・役所的な発想で最低の解決策に思えます。

 今回の顛末を見ると如何に学校教育が生徒のことを考えていないかが分かります。生徒にとって先生はとても大切な存在です。そんな当たり前のことが軽視されています。不正合格した先生が必ずしも生徒にとって「悪い先生」ではありません。そもそも生徒にとって、自分の先生が教員採用試験で何点とったかなど、関心の範疇外です。

 このような発想で学校の先生を管理するなら、学校の存在意義は最早ありません。ならば、塾のように「志望校への合格」をミッションとする方が、はるかに価値ある教育施設です。
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