ピース

◆読書感想◆

樋口有介(著)
価格:\720(税込)

評価:★★★★☆

　樋口有介の本を読んだのははじめてです。近所の本屋が、大々的な平積みをしているのを見て、衝動買いしました。

　初めて読む作家は、期待半分、不安半分です。

　本書を読んで印象的なのは、状況描写の丁寧さです。舞台は秩父地方です。物語のあちらこちらで秩父の山なみや、暮らしが紹介されています。これは、サスペンスではなく、紀行文ではないかと思ったほどです。昨今は会話中心の小説が主流のなか、特徴があっていいと思いました。

　ただ、推理作品としては、中途半端な印象を受けました。殺害の動機は、意外性があり、面白いのですが、それを紐解く過程が殆ど、描かれていません。ちょい残念！ (2011/10/02）

◆読感履歴◆

◆過去ログ◆

#466～480
#451～465
#406～450
#361～405
#316～360
#271～315
#226～270
#181～225
#136～180
#91～135
#46～90
#1～45

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