リスケとはリスケジュールの略語ですが、返済方法または返済条件の変更のことをいいます。
かつて、発展途上国が国際機関からの借入金について一斉に返済不能になったときに、リスケという言葉が盛んに使われるようになりましたが、現在では一般化しています。
資金繰り的に銀行の返済資金がどうしても不足する場合は、新しい借入をして返済に回す方法もありますが、銀行が新規融資に応じてくれないときは、やむをえずリスケを検討します。
しかし、返済条件を軽くする内容のリスケは、銀行の貸出資産の中で「条件緩和債権」と位置づけられ、銀行はいやがりますので、簡単には応じてくれません。しっかりした事業の再建計画とリスケ後の返済計画を作り、これに基づいて交渉することが非常に大切です。一度の交渉ですぐに決着することはまずありえませんので、粘り強く、丁寧に何度でもお願いすることが重要です。
逆に、事前に事業再生計画と資金繰り計画をしっかり準備し、リスケによって事業の再建と借入金全額の返済が可能であることを説明できれば、銀行もリスケに応じてくれる場合があります。
リスケに成功すれば返済資金が毎月減りますので、その分、新規の借入を行ったのと同じ効果となります。
返済の延滞が始まってからリスケの申し込みは行っても成功しません。資金繰りを正確に分析し、早めに早めの対応が極めて重要です。