取引銀行の数については正解はありません。業歴が浅く、会社の規模もそれほどではない段階では1行だけの銀行取引でも問題はないと思います。しかし、昔ほどメインバンが機能しない現在では、いつまでも1行取引でいては不安です。複数行取引を検討しましょう。また、競争原理がはたらいて借入金利が下がることも期待できます。
しかし、取引銀行を増やすときは、業績がよいうちに、しっかりした理由づけをもって行うことが重要です。主要な得意先の取引銀行だからとか、近隣に支店ができたとか、担当者の熱心な売込みがあったなどの理由をつけておくことが大切です。むやみな増加はかえって既存の取引銀行に警戒心を与えることにもなりかねません。