地産池消
日本の食料自給率は先進国のなかで最低水準にあります。農業は高齢化が進み、担い手が減少しています。そのようななか、食の安全が社会問題化しています。農薬が多く使われる中国産の野菜が消費者に敬遠され、国産野菜の需要が高まっています(地産地消)。
地産地消を進めることは、CO2抑制にもつながります。農作物を遠距離輸送すると、輸送に伴う大量の化石燃料を必要とします。このことが環境悪化の要因となります。フードマイレージという言葉があります。これは食物が運ばれる距離によって発生するCO2を測定して定量化する活動です。
「フードマイレージから計算したCO2の排出量=食料の重さ(トン)×距離(キロメートル)×排出係数」
排出係数は輸送手段によって異なります。貨車は21、船は28、トラックは167、飛行機ならば1510です。食料を空輸することが、如何にCO2を発生させるかがよく分かります。
日本の農業を活性化することが重要な方向性に思えます。農業参入の規制緩和も追い風となるでしょう。ロハス層のなかには、農業体験に興味を持つ人が少なくありません。農場で休暇を過ごすアグリツーリズムも注目されています。
地球の資源は有限です。生活の利便性を向上させるため、人間が自然を征服する行動が、環境破壊を引きおこしたことは言うまでもありません。農業の魅力は、生物とのふれあいが密接になり、自然と人間が共生していることろにあります。
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