ロハス経営
 企業は経済に影響を与えるだけでなく、地球環境や社員のライフプランにも多大な影響を及ぼします。「ロハス層」にとって企業の評価は重要な関心事項となります。

1)環境にやさしい製品を作る会社の製品を買いたい(グリーンコンシューマ)。
2)社会的責任をまっとうしている企業を支援したい(CSRSRI)。
3)仕事と私生活の両立に理解のある会社で働きたい(ワークライフバランス)。

 なかでもCSR(企業の社会的責任)は、多くの企業が経営戦略として取り入れるほど、普及しています。企業は「経営理念」を掲げ、そこには社会的責任を盛り込んでいます。また、90年代初頭に発展した、メセナは、企業が芸術・文化活動に貢献するという意味で、CSRの一貫に束ねることが出来ます。

 近年の「ロハス層」の拡大に伴い、企業側もロハスを意識した経営が求められることとなります。「メガトレンド2010」は2010年に向けた経済・社会の変化の方向性を示す書籍として「これからの資本主義の指南書」とされます。本書で特に注目するべきは、精神性(スピリチュアル)が企業経営に与える効果です。

 従来の価値観において「スピリチュアル」は、経営ともっともかけ離れたものとして認識されていました。スピリチュアルは人間のココロの問題であり、ビジネスを行う企業とは切り離されているのです。しかしここに落とし穴があります。それは「企業は人間で成り立っている」ということです。

 企業という実態は存在しません(あるように見えるだけです)。企業は人間が考え、人間を集め、人間相手に商売をする概念のようなものです。ですから、人間と企業を切り離すこと自体がナンセンスです。

企業の社会的責任(CSR)の基本がよくわかる本―取り組む理由から業務に組み込む工夫まで実践のためのポイント35

●キーワード●
グリーンコンシューマー
ワーク・ライフ・バランス
企業の社会的責任

←前へ

次へ→

Menu