門屋総合設計  〒224-0006 横浜市都筑区荏田東4-37-22 TEL 045-948-3007
 横浜市営地下鉄センター南下車徒歩10分  FAX 045-948-3008
e-mail こちらへ
TOP PAGE 理 念 業務内容 プロフィール 作品紹介 住まいINDEX 問合せ マップ リンク集
  2005年3月
   門・門扉の作り方


1.門の意味
 門には、2つの考え方があります。住まいの格式を重んじたり、伝統文化のひとつとして捉えれば、門や門扉は重要な位置付けになります。またセキュリティラインを構築する機能的な意味もあります。もうひとつは、あえて門を設けず、そのまま迎え入れたいと考える場合があります。
 また、来客者の動きを考えれば、敷地に近づく時の到達観と玄関の位置を暗示する装置としても、意味のあるものだと思います。

御手洗の門



2.門・門扉の作り方

1)隣家との関係を考える
 アプローチ同様、隣地(家)との関係をチェックすることから始めます。また建物の一部としてだけではなく、周辺環境を意識したデザインと素材選定が求められます。

2)門の種類
 くぐらせるか、両袖に分けるかの2つの方法があります。くぐらせる場合は相応の高さが必要になります。

3)門のデザイン

 格式を重んじる場合は、相応のデザインが求められます。住まい手の考え方次第だと思います。
 到達観や玄関の暗示装置として考える場合は、あらゆるデザインが可能です。下の写真は、石灯篭をさり気なく設けた民家の例と、建物の一部を門に見たてて構成した例です。

角館の民家入口

都筑の家 玄関周り

4)門扉の考え方
 門の構えができると門扉が欲しくなります。しかし門扉があるとどうしても閉鎖的な構成になり、迎え入れるというより結界が構築されてしまいます。また雨の日など、迎えにあがる間ずっと傘をさして待たされるのでは、とても迎え入れるとは言えません。門扉を作るのならば、上の写真の民家のような雨よけの屋根を用意してあげましょう。あるいは、日中は開け放つのもひとつの方法です。
 特殊な例ですが、 上の写真の都筑の家では、門らしき部分には、門扉を設けず、大き目の玄関庇の下に扉を設けています。扉は、FRPグレーチングを使ってあっさりと作っています。
 この場合のアプローチと門扉の位置関係は逆転しています。門扉を出きる限り玄関に近づけることで、前面に空間が生まれ、迎え入れる場を作った例です。














・都筑の家へのリンク
本ページは、作成者が20年間の建築設計監理の業務を通じて得た情報と経験をもとに作成したものですが、不具合やご意見・ご要望がございましたら、お手数ですが下記までご連絡下さい。
  メール:こちらへ 
  電話 :045-948-3007