ダイニングはまさしく食事の場。そして食事をしながらの語らいの場、居間がテレビ中心になりがちなのに対して、ダイニングには食事という行為を通じて自然な団欒ができる不思議な場所です。すこしアルコールが入れば、パーティーに早代わりします。
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1.複合の度合いから見た形式
ダイニングの形式は、居間やキッチンとの複合の度合いにより類型化できます。小規模の場合は複合化、大規模の場合は、独立することもあります。あまりだらだらと広いだけでは落ち着きません。
また、いわゆるLDK、LD、DK、という呼称は、一般的なので下記の説明でも用いていますが、空間のつなげ方でどれにも属さないようなパターンが沢山考えられますから、使い方や住まい方のイメージをよく考えて、作りこんで行きます。 |
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1)リビングダイニングキッチン(LDK)
複合化による面積効率が良いため特に小規模の住宅に適しています。ある程度の面積の住宅の場合は、一体的に作る方法と、スペース的にはある程度の独自性を保ちながら、視覚的・動線的に繋げる方法があり、そのつなげ方の度合いによって無限の可能性があります。 |
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2)ダイニングキッチン(DK)
ダイニングキッチンのメリットは、来客の多い家では、ダイニングの独自性が保たれる点にあります。しかし、最近は、非常に少なくなった形式です。
キッチン側から見たダイニングの関わり方による種類は、右のリンクをご覧下さい。
以下の分類は、ダイニング側から見たキッチンとの関係だけに限って分類しました。いずれもオープンキッチンのひとつで、空間性よりテーブルの作り方の違いです。
@コーナー型
ダイニング部分とキッチン部分をコーナー分けして配置する方式です。余裕があれば、間に低めの収納カウンターを設置してエリア分けすることもあります。
さらにミニダイニング(ファミリーダイニング)を設けて、ダイニング(パブリックダイニング)と分ける方法も考えられます(K+FD+D)。ミニダイニングは、日常的には主婦の物書きや簡単な作業スペースとしても利用できます。
A一体型
キッチンカウンターとダイニングテーブルを一体にして利用する方式。配膳距離が短くてすみます。また、小人数の家族向きです。
キッチンカウンターと並行に設ける場合は、ダイネットカウンター、モーニングカウンター、バーカウンターなどと呼んで、朝のあわただしい食事用として利用したり、夜はバーコーナーにしたりする場合があります。
ダイネットテーブルは、キッチンカウンターを延長して少し大きめのテーブルにしたものです。
これをミニダイニングにして別に大型のダイニングテーブルを用意することも考えられます。 |
・キッチンの作り方2へのリンク
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3)リビングダイニング(LD)
@コーナー型
リビングとダイニングをコーナー分けする最も一般的な方法、関わり方によって様々なスタイルが考えられます。。
A兼用型
大き目のダイニングテーブルを用意してリビングを兼ねたり、ソファー形式のリビングを食堂としても利用する方式。特に面積の小さな住まいに向いています。 |
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4)独立ダイニング
大型の邸宅向きの形式。キッチンからは、配膳台を利用して運びます。キッチンとの関係は、ドアでは使い勝手が悪いので、オープンの開口になりますが、その大きさ、壁の有無によってDK方式との区別はあいまいになっていきます。 |
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2.食卓のあり方からみた形式
1)一般型(独立テーブル+椅子型)
最も一般的な方式。なるべくなら家族数より少なくとも2〜3人多い席にしておくと、簡単な家事や書き物にも利用できます。 |
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2)超大型テーブル
リビングを兼ねたダイニングテーブルになることが多いと思います。常連の友人達がお酒を交わす様子が見えて来ます。テーブルは少し低く(65cmから68cm)し、椅子も肘掛がありゆったりしたものを選びます。 |
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3)建物の他の部位と一体にして使う形式
キッチンカウンターや収納等とテーブルを一体化して用いる方式です。スペース的に有利で、小規模ダイニングに適しています。
大型テーブルにする場合は、アイランド型キッチンにして、行き止まり動線ができないようにします。 |
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4)掘りごたつ形式
掘りごたつ形式は、距離が親近感が沸く形式です。
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3.ダイニングの位置
ダイニングの位置は、多くの人が朝食時の光を重視します。朝の光に包まれたダイニングは1日の活力の源になりますから、南東のコーナーが最もお薦めしたい場所です。
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4.ダイニングの演出と収納
1)演出
朝の気持ち良い光を取り入れるのが最も大きな演出になります。パーティなどでは、居間と一体的に考え、外部空間を加えれば、場所によって個性のある空間が生まれ、時間の経過とともに様々な会話の場を提供できます。 |
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2)収納
居間同様ちょっとしたサイドボードや飾り棚を置くと良いでしょう。
収納量が多い場合は、壁面収納にします。壁面収納の一部をガラス扉にして、食器類を積極的に見せる方法もあります。 |
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5.設備計画
1)照明計画
ダイニングの照明は重要です。照明次第で食べ物やグラス類を上手に美味しく見せることができます。また通常の食事とパーティーの場合の使い分けを考え、点滅回路を分けておくと便利です。
通常の食事であれば、60W程度のミニクリプトン電球を用いたダウンライト1灯でも十分です。コードペンダントを使うとダイニングらしくなります。ハロゲン電球を用いると、色も良く料理が美味しく見えます。
家事に使う場合は、蛍光灯を用いたタスクライトが便利です。 |
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2)電源計画
壁面に必要な電源のほかに、テーブル下に床コンセントを付けておくと、パソコンやテーブルスタンドにも利用できます。 |
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3)テレビ・電話計画等
多くは、居間との兼用になると考えられるので、居間側にテレビ、ダイニング側に電話を置くのが一般的です。
ファックスは、見掛けがオフィス的なのと奥行きが必要ですから、ユーティリティや隣接する書斎に置くのが望ましいと思います。
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