吉野家ホールディングスは14日、牛丼チェーン「吉野家」の今期(09年3月〜10年2月)の新規出店を、過去最大規模の約170店にすることを明らかにした。消費が冷え込み、外食産業の苦戦が続く中、積極出店で攻勢をかける。(毎日新聞/2009.04.14)
●スローなコメント
 「うまい、やすい、はやい」でおなじみの吉野家。わたしも大いにお世話になりました。吉野家を中心とする牛丼チェーン最大の功績は、高価なイメージのあった牛肉を安価に提供することで、牛肉の大衆化に貢献したことでしょう。

 でも牛肉の大衆化は喜ばしいことばかりではありません。牛は成長過程で大量の穀物を消費します。いま、世界で生産されるトウモロコシの7割弱が牛の飼育に使用されるといいます。牛肉が大量消費されることは、即ち穀物の減少を意味します。それは世界の人々の飢餓を生みます。

 安価な食べ物は、廃棄への抵抗感も少なくなります。また、牛肉ばかり食べると健康にも良くないでしょう。「やったねパパ、明日はホームランだ!(今や知っている人は希少・・・)」のCMの頃から親しんだ牛丼チェーンですが、そろそろ行く頻度を見直したいと思います。
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